百日咳とは
2024年末から2025年に地域での流行がみられ患者発生報告が増加しています。
症状はカゼ様症状で始まり、次第に咳が激しくなります(約2週間持続)。その後、百日咳に特有な、連続した 咳き込みの後、息を吸うときに笛の音のようなヒューという音が出る発作の繰り返しが約2~3週間持続します。まれに発作に伴って嘔吐が見られます。息を詰めて咳をするため、顔面の浮腫(はれぼったくなること)、点状出血、眼球結膜出血、鼻血などが見られることがあります。
検査について
当院では百日咳のPCR検査が可能です。検査後30分以内に結果をお知らせします。
治療について
病原体に対してはマクロライド系抗菌薬の処方が行われます。抗菌薬の投与を早期に開始することによって、症状の軽減化と有症期間の短縮がみらます。
学校保健安全法では、特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗菌性物質製剤による治療が終了するまで出席停止となっています。
予防接種について
百日咳ワクチンの入った三種混合ワクチン(トリビック)の追加接種が百日咳の予防に有効とされています。ご希望の方に自費接種(4,500円)いたします。電話でご相談ください。